• 西三田団地

    西三田団地

  • 2016年12月にリニューアルオープン

    2016年12月にリニューアルオープン

  • カフェから見える桜

    カフェから見える桜

  • 三田寺子屋 カンフー教室

    三田寺子屋 カンフー教室

  • スタッフの皆さん

    スタッフの皆さん

三田サポートわなり(みた・まちもりカフェ)
 
 「三田サポートわなり」は多摩区の住民グループです。地域の人が暮らしやすいまちづくりを目指しています。運営するスタッフの皆さんは現在は無償のボランティアで地域の支援を行っていますので、課題解決を担いながら収益を出す事を目指すソーシャルビジネスとは言い難いと思いますが、地域への愛情の深さと自分たちの目の前の課題をすぐにすくい上げて「どうにか出来ないか?」と即行動する実行力にいつも驚かされ、ぜひご紹介したいと考えました。
 
 三田地域の中心にある西三田団地は昭和41年から44年頃にかけて建てられた古い団地群です。7つの街区にわたり建物が連なっていますが、棟と棟の間が広く建物自体が5階建てと低層のため、窮屈な感じはしません。むしろ空が広く感じられます。建築当時に植えられた桜が立派に育ち春の開花や秋の紅葉など住民の目を楽しませてくれます。古き良き昭和の香りがするとても環境のよいところです。
 すぐ近くに小学校、中学校がありますので子育てには抜群の住環境ですが、現在は建物の老朽化と住民の高齢化が課題となっています。しかし、長年住み慣れた地域から離れたくない、いつまでも西三田団地で暮らしたいという願いを持つ住民が多く、それならばと団地の住民が中心になり、高齢になって体が不自由になっても西三田団地で暮らしていけるように必要な仕組みを作ろう、そして西三田団地の高齢者だけではなく地域のどの年代の人にとっても住みやすいまちづくりをしようと「三田サポートわなり」が発足しました。
 
 明治大学まちづくり研究所の支援を得て2013年5月に多摩区生田のバス通りに「みた・まちもりカフェ」をオープンし、カフェを拠点に様々な活動をおこなってます。
 2013年度から2015年度にかけては、川崎市住宅供給公社と明治大学と共同して国土交通省の補助事業「住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業」を行いました。これは日本全国で大きな団地が経年化していることを踏まえ、地域の活力維持、再生を図る事を目的とした事業で、西三田団地を対象に、住民のアンケート調査や建物の現況調査などを行い、専門家と共に団地の今後を考えました。

 現在カフェでは、介護保険では対応できない高齢者の生活支援、例えば網戸やふすまの張替えや団地の草むしりの代行などをおこなったり、地域の方の日々の困りごとの相談に乗っています。主にドリンクを提供するカフェ営業は10時~16時ですが、講座や企画などほぼ毎日イベントがあります。
 太極拳、写真、絵手紙、易、など個性的な講座があり、地域に住む音楽演奏家のコンサートや落語会なども開催されます。毎日のようにカフェに通う常連さんがいたりカフェの利用者同士が仲良くなるなど講座やカフェの利用から交流の輪が広がっています。
 
 また、高齢者だけではなく地域の未来を担う若い人や子ども達とも絆を深くすることが出来ればと、2016年から「みた・まちもり寺子屋」としてカフェのすぐ近所にある三田小学校で寺子屋事業をはじめました。
 川崎市では子どもの教育を地域ぐるみで支援しようと「地域の寺子屋事業に取り組んでいます。週1回の「学習支援」と月1回の「体験活動」となりますが、まちもりカフェのスタッフがコーディネートをして三田小学校のPTAや地域に居住している方が特技を活かして先生として活動します。
 カフェでの講座運営のノウハウを活かして「太極拳&カンフー体験」「落語を楽しもう!」「指一本できみもカメラマンに!」など楽しい授業を提供し子ども達からも好評を得ています。この寺子屋を通じて今までは縁の薄かったPTA世代や子ども世代とつながる事が出来ました。地域の多世代にわたって活動の場が広がっています。
 
 西三田団地の老朽化の課題についてはこれからが正念場です。
ここで地域のネットワークを活かして良いアイデアを生み、解決の道筋を立てる事が出来れば、こうした問題を抱える全国の団地群のモデルケースになると思います。何よりも、現在の住人の皆さんが安心してこれからも住み続ける事が出来るよう願っています。
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