「新生児業界」は、新生児に関わるお仕事をしている人たちの集まりでできた団体です。生後28日間しかない新生児期間にスポットを当てていますが、産前・産後と、色々な事が起きます。
くらしのこと、こころとからだのこと、つながること。この三つの柱を立てて、子育て支援をしてくれるメンバーが必要な情報を元にサポートしてくれます。

新生児業界のメンバーでもあり、新生児の肌着を縫う会「桂」代表の森真佐乃さんにお話を伺いました。

新生児業界はどのように出来上がったのですか。

2021年3月に、新生児業界は立ち上がりました。新生児に関わるお仕事をしている人がたくさんいるけれど、みんな個々で活動している。この人たちが集まって団体を作ったら、素晴らしいものが出来るのではないかと、共通の友人がご縁を繋げてくれました。

新生児業界の代表は、パパのための子育て講座「川崎パパ塾」を開催したり、カメラマンでニューボーンフォトを撮影する市川毅さん。副代表は、子育てカウンセラーで助産師の小野山利江子さんです。
ベビーマッサージを行っている、アロマ・漢方の薬局の店長でもある齋藤宜子さん、ベイビーシアターを開催するAshさん、子ども食堂を実施している安西まきこさんなどもメンバーです。
このように様々な分野で活躍するメンバーが揃っています。

現在はどのような活動をしているのですか。

月に1度オンラインイベントを開催しています。先日、このような状況の中、妊婦さんの声を聞き、実際の想いや不安・悩み事を相談して欲しいと、オンラインお悩み相談・交流イベント「妊婦さん!いらっしゃ~い!」を開催しました。

参加した方からは、
・こんなにも妊婦である自分たちを見ていてくれる人がいるのを知った。
・孤独だったけど、一歩踏み出して参加してみて良かった。
・助産師が答えてくれるのが良かった。
・ちょうど良い距離感で心地よかった。
など、感想をいただきました。妊婦さんたちが少しでも安心してくれて、嬉しかったです。

その他、たくさんの方たちに新生児業界を知っていただきたく、広報にも力を入れています。
チラシやホームページなどは、かわさき市民活動センターの連携事業で、専修大学の学生に作ってもらいました。

どのような方に参加して欲しいですか。

対象は広く考えていますが、あえて言うなら、人と繋がるのが苦手だと感じている方でしょうか。積極的な方は、人と繋がるのが上手なんです。でもそうじゃない方はたくさんいて。そのような方にもオンラインで気軽に参加してほしいと思っています。

産後ケアをしている人はたくさんいますが、最も届いて欲しい所に情報が届かないことが悩みです。
役所ときくと構えてしまう方にも、「新生児業界」はより気楽に参加できる場だと認識してもらえるといいですね。
些細なことでも相談して欲しいです。家にこもらず、外の世界に踏み出して欲しいです。蜘蛛の巣のように、人間と人間が繋がって、細く広がるといいなと思っています。
そして、最後にはママだけではなくて、パパも参加して欲しいです。

どんな「新生児業界」にしていきたいですか。

これは、私がやっている「新生児の肌着を縫う会」の話になってしまいますが、赤ちゃんの肌着を縫っていると、色々な方に出会います。里親、養子縁組、そして死産を経験する方も。
人が生まれる環境はそれぞれ違います。
そんな中、差別の無い、お互いに何でも言えるような空気感でありたいと思っています。
コロナ禍の現在、産まれた赤ちゃんとお母さんが面会出来ない場合もあると聞きます。そういった方にも、こういう場で悩みや不安を、色々話していただけるといいなと思っています。
助けてって言っていいんだよ、と伝えたいです。

今後の「新生児業界」の活動は、基本的にはオンラインイベントですが、いつか、「新生児業界」でリアルなイベントを行いたいです。

この取組に関する問い合わせ

新生児業界
問い合わせ:
shinseiji2021@gmail.com
  • オンラインイベントの様子

  • リーフレット_新生児業界とは

  • リーフレット_新生児業界の仲間たち

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