6月24日(土)午後、高津市民館で公開セミナー「増えています!高齢者とペットの問題 ~私たちは何をしたらいいのか?~」が開催されました。主催は犬と猫と人間のよりよい地域づくりプロジェクト(かわさきペットと高齢者研究会)、かわさき犬・猫愛護ボランティアです。会場には約40名の市民が集まり、様々な立場から高齢者とペット問題を考えているパネリストの話を聞きました。

まず、「行政が考える高齢者とペット」と題し、川崎市健康福祉局衛生課長のお話がありました。高齢者もペットを飼う人が増えており、飼い主の急な入院、施設入居や認知症を発症するなどでペットが放置される、また適正な飼い方ができなくなるなどの事例、それが近所とのトラブルに発展してしまうといった事例も増えているということがわかりました。

次に、ザ・ショウマンU&M(写真一番上)の漫才「困って、笑って問題提起。これで悩み解決?」が行われ、わかりやすくどんなトラブルがあるか知ることができました。

休憩をはさんだ後半はパネルディスカッションが行われ、川崎市健康福祉局生活衛生課、川崎市動物愛護センター、かわさき犬猫愛護ボランティア、かわさきペットと高齢者研究会の皆さんが登壇し、それぞれの立場から見える問題点をお話しされました。以下は皆さんからのお話の内容です。

・近所からの苦情は臭い、騒音、フンの始末、数が増えすぎている、飼い主に不幸がありペットが取り残されるなど
・行政に相談が来た段階では、かなりトラブルが進んでいる場合が多い
・ペットは個人の財産であるため、高齢者が自分だけで世話ができない状態でも勝手に連れていけない
・認知症がある場合など、説得するのが難しいケースが多い
・日頃から近所と良好な関係(どの家にペットがいるか、飼い主が高齢かなど、がわかっている)ができていることが大事
・ペットだけではない複雑な関係がからみあっている、ペットを引き取ったあとも長期的な支援が必要
・多頭飼育に気が付くのは、地域の人、ヘルパー、生活保護担当などが多い、その他にもトラブル解決に関わっているのはケアマネージャー、地域見まもり支援センター、町内会・自治会、動物病院、ボランティアなど多方面にわたる
・各所が連携して増える前にペットに避妊等の手術を受けさせるなどを説得、実施している
・ペットを飼う前にトラブル回避の知識を得る、子どものうちから命の教育などが大事
・動物のボランティアというだけでは地域に受け入れてもらえないことがある
・ボランティアで認知症サポーター講座を受講し、オレンジリングをつけて地域の認知症カフェで世間話をして関係作りをしてからペットについて話をしていくと譲渡がスムーズになる
・ペットの福祉は人の福祉、同時に進めていく
・ボランティアができることには限界があるので、安心して活動できるシステムがあるといい
・ひとつひとつの経験は宝物、共有していこう主催団体の中島さんは「ボランティア活動で高齢者とペットの問題をたくさんかかえている。行政にもたくさん相談がきている。連携してもっとうまく解決につながれば」と、このセミナーを企画した理由をお話しされていました。
参考
・リーフレット「残されるペットのためにあなたができること」
どうしても飼えなくなったとき誰に頼むかを記入できる「ペットの未来のための誓約書」です。

・健康福祉局保健所生活衛生課 『ペットとくらす「さしすせそ」』
お問い合わせ
セミナーについて
犬と猫と人間のよりよい地域づくりプロジェクト(かわさきペットと高齢者研究会)
電話:081-4118-6591(担当:ナカジマ)
メールアドレス:info@pet-saigomade.com
リーフレットについて
かわさき犬・猫愛護ボランティア リーフレット作成委員会
メールアドレス:info@pet-saigomade.com
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