「私×社会×事業」三方よしで始めるソーシャルビジネス講座
地域や社会の課題に対して、自ら培ってきた知識、経験、ネットワーク等を活かし、ビジネスの手法を用い収益もあげながら解決を目指す、ソーシャルビジネスによる起業に関心がある方が近年増えています。そうした方を対象とした、川崎市ソーシャルビジネス連続講座「『私×社会×事業』三方よしで始めるソーシャルビジネス講座(全8回)」を2020年10月から12月にかけて、Kawasaki-NEDO Innovation Centerにおいてオンライン開催しています。
第6回 11月24日 創業と経営の基本(創業手続・資金計画・人材育成)を学ぶ
第6回は、「創業と経営の基本セミナー(創業手続・資金計画・人材育成)」というテーマで、起業コンサルタントの中野裕哲さんをお招きしセミナー形式で講義を行いました。
講座の冒頭、中野さんから起業家が抱える2つの悩みについてお話しいただきました。
<起業家が抱える2つの悩み>
①初めての経験かつ経営資源が少ない中で何をしてよいか分からない
多くの起業家にとって起業は初めての経験である。しかも資金、ノウハウ、人材、人脈などの経営資源は不足していることが多く、少ない経営資源の中で迷い、悩み、ムダや失敗をしやすい状況になる。
②誰に相談すればいいか分からない
起業時には向き合わなければならない課題が多岐にわたり、どの問題にどのように向き合えばいいか分からず一人で抱えて途方にくれてしまう。
最後に、まとめとして、『起業においては、本講座でこれまで皆さんが掘り下げてこられた、自分の想いを起点に私事化したコンセプトが非常に大事です。なぜなら、起業には多くの悩みがつきもので、この悩みを乗り越えていくためには、自分の想いや情熱が必要不可欠だから。その上で、創業に関する手続きや資金計画、人材育成など、コンセプトを事業として形にし、継続していくためのノウハウについてお話したい。』と連続講座としての関連性について伝えました。
講座の冒頭、中野さんから起業家が抱える2つの悩みについてお話しいただきました。
<起業家が抱える2つの悩み>
①初めての経験かつ経営資源が少ない中で何をしてよいか分からない
多くの起業家にとって起業は初めての経験である。しかも資金、ノウハウ、人材、人脈などの経営資源は不足していることが多く、少ない経営資源の中で迷い、悩み、ムダや失敗をしやすい状況になる。
②誰に相談すればいいか分からない
起業時には向き合わなければならない課題が多岐にわたり、どの問題にどのように向き合えばいいか分からず一人で抱えて途方にくれてしまう。
最後に、まとめとして、『起業においては、本講座でこれまで皆さんが掘り下げてこられた、自分の想いを起点に私事化したコンセプトが非常に大事です。なぜなら、起業には多くの悩みがつきもので、この悩みを乗り越えていくためには、自分の想いや情熱が必要不可欠だから。その上で、創業に関する手続きや資金計画、人材育成など、コンセプトを事業として形にし、継続していくためのノウハウについてお話したい。』と連続講座としての関連性について伝えました。
3つの輪で見直しブレない軸を立てる
続いて、コンセプトを事業として形にしていく上で避けては通れない、「お金」のことを考えるにあたり、「3つの輪で見直しブレない軸を立てる」ことの重要性について、実際の事例に基づいて講義しました。
<ブレない軸を立てるための3つの輪>
①好きなこと、したいこと(本当に好きなことで起業しますか?)
②できること(他人が持っていない自分の本当の強みを活かしていますか?)
③ニーズがある(継続的にお金が流れ込んでくる見込み、仕組みはありますか?)
事業を始める際には、想定通りにはいかないことを前提に、複数のビジネスを用意し、状況に応じて同時に行うことや、資金がない最初に始めることと資金ができてから着手することの両方を検討し、時点をずらして取り組むことで、始めやすくかつ続けやすくなります。
<ブレない軸を立てるための3つの輪>
①好きなこと、したいこと(本当に好きなことで起業しますか?)
②できること(他人が持っていない自分の本当の強みを活かしていますか?)
③ニーズがある(継続的にお金が流れ込んでくる見込み、仕組みはありますか?)
事業を始める際には、想定通りにはいかないことを前提に、複数のビジネスを用意し、状況に応じて同時に行うことや、資金がない最初に始めることと資金ができてから着手することの両方を検討し、時点をずらして取り組むことで、始めやすくかつ続けやすくなります。
起業に必要なお金の計算
次に、起業に必要なお金の計算について、下記①から③の順番で計算することが、現実を把握するためにも重要であることについて説明しました。
①用意できる自己資金を洗い出す
②事業に掛かる費用(設備資金+3か月分の運転資金)を計算する
③足りないお金はいくらかを計算する
特に、②の事業に掛かる費用については、一般的な水準の事例の紹介と共に、削れるところは徹底して削りながらも、本業に専念するためには専門家への外注なども有効です。
①用意できる自己資金を洗い出す
②事業に掛かる費用(設備資金+3か月分の運転資金)を計算する
③足りないお金はいくらかを計算する
特に、②の事業に掛かる費用については、一般的な水準の事例の紹介と共に、削れるところは徹底して削りながらも、本業に専念するためには専門家への外注なども有効です。
起業に必要なお金の準備
起業に必要なお金の調達方法の選択肢としては、自己資金、創業融資(日本政策金融公庫)、補助金、助成金、自治体の制度融資、その他(クラウドファンディング、投資家等)があることと、それぞれの選択肢の制度の概要、特徴、条件等について解説するとともに、よくある失敗事例の紹介や活用のコツについても紹介しました。利用できる制度はできるだけ積極的に活用し、手続きの手間を惜しまないことが、創業時の資金準備成功のポイントとなります。
起業時の組織と人材をどうするか
起業時の一般的な組織形態として、個人事業、株式会社、合同会社、一般社団法人、NPO法人等を選択肢として紹介しました。また、起業時の人材については、従業員と考えるより起業の協力者と位置付けることと、役員(常勤・非常勤)、従業員、外注メンバー、専門家、株主等の選択肢から、事業や資金の状況、業務内容等を踏まえて適宜選んでいくこととが重要である、とのアドバイスを行いました。
終わりに
講座の最後に中野さんから、『起業の成功は、強い意志と根気、準備と行動、仮説と検証の高速回転から生まれる。特に大事なのは強い意志と根気。だからこそ、自分の好きなこと・したいことを大切にしてほしい』とコメントをいただきました。
次回第7回は、丸山恵子講師による「集客できる広報、WEBやSNSの活用方法セミナー」をテーマとしたセミナーを実施します。本講座のタイトルにもなっている三方良し「私×社会×事業」を実現するには、届けたい人に情報やサービスを届けるとともに、収益を確保し続けるための集客やファンの獲得が必要不可欠となります。中小企業やソーシャルビジネス向けのWEBマーケティングの専門家である丸山恵子さんから、周知や集客の壁を越えていくためのコツについてお話をいただきます。
次回第7回は、丸山恵子講師による「集客できる広報、WEBやSNSの活用方法セミナー」をテーマとしたセミナーを実施します。本講座のタイトルにもなっている三方良し「私×社会×事業」を実現するには、届けたい人に情報やサービスを届けるとともに、収益を確保し続けるための集客やファンの獲得が必要不可欠となります。中小企業やソーシャルビジネス向けのWEBマーケティングの専門家である丸山恵子さんから、周知や集客の壁を越えていくためのコツについてお話をいただきます。