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「私×社会×事業」三方よしで始めるソーシャルビジネス講座
川崎市ソーシャルビジネス連続講座「『私×社会×事業』三方よしで始めるソーシャルビジネス講座(全8回)」を2020年10月から12月にかけて、Kawasaki-NEDO Innovation Centerにおいてオンライン開催しています。

第3回 10月27日 ソーシャルビジネスのコンセプトを作る

第3回では、前回の宿題として出された「マイプロシートPJT!編」について、講師の寺田さんから作成のポイントとして、
①どんなことが気になっているのか?
②なぜ気になるのか?
③なぜ「私」なのか?
④「誰」に届けたいのか?
⑤どんな「未来」にしたいのか?
⑥どんな「プロジェクト」を考えているのか?
という点を意識しながら作成してみると良いというアドバイスの後、参加者から発表をいただきました。発表者からは、ご自身の原体験と経歴、原体験があるからこそ心に描く作りたい未来や解決したい社会課題について、そして解決する取り組みを事業にする難しさや悩みについてお話をいただきました。

社会課題を問いで表現する

次に、寺田さんからこの講座を通じたテーマでもある「私ごと」を深めるために、社会課題を名詞ではなく、問いで表現するというお話をいただきました。
「〇〇問題」というように名詞で表現してしまうと、課題が一般化されて人の顔が浮かびにくくなり、理解や共感も得られにくくなります。一方で、「なぜ〇〇なのか?」「〇〇をなんとかできないか?」というように問いで表現をしてみると、困りごとを抱えている人の顔や困っている状況が具体的に浮かんできます。
これらの例示として、病児保育の領域で活動を始めた認定NPO法人フローレンスでは、「病児保育問題」という名詞による表現ではなく、「子どもが熱を出して保育園に預けられず会社を休まなければいけなくなった親御さんをなんとか助けられないか?」「子育てと仕事の両立可能な支え方をできないだろうか?」と問いで表現することで、仕事についている親御さんの子どもが発熱した際に保育に預けられずに困っている、「人」と「場面」が具体的に浮かんでくるケースについての紹介がありました。

「私ごと」としての社会課題~社会課題マップをみんなで掘り下げる

前回講義の際に参加者から出された「私ごと」の関心領域などについての23個のテーマ・キーワードをもとに、講師の寺田さんが作成した社会課題マップのたたき台が、講座終了後、参加者に共有されました。そして、第3回講座までの一週間の間、Facebookグループを通じて参加者間で更新し合い、完成した社会課題マップを、第3回講座の中で確認、共有しました。更新したマップには一人では気づかない視点や発想、思いも浮かばないつなげ方などが実際に反映されていたことから、わずか一週間の間でも、社会課題マップが広がることを体感してもらいました。

誰に届けたいか?

次回以降取り組む「カスタマージャーニー」づくりの一歩として、社会課題を問いで表現するとともに、その問いの先にいる「誰に」届けたいのか?と、その「誰に」どんなサービスや支援を届けたいのか?を考えるグループワークを行いました。
グループワークでは、まずは自身で「誰に」を掘り下げた後に、グループに分かれてシェアを行い、シェアを通じてさらに「誰に」を掘り下げていきました。
講師の寺田さんから、「誰に」届けたいのかを考える際には、詳細を深く見る虫の眼、流れを把握する魚の眼、全体像を理解する鳥の眼と、視野の異なる3つの眼で考えてみることがポイントとして提示されました。そして、寄付者を獲得したいという場合を例にとり、3つの眼の使いわけの説明が行われました。
次回第4回は祝日をはさむために2週間後となりますが、「カスタマージャーニー」の作成がそれまでの宿題として出されました。

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団体名
川崎市経済労働局イノベーション推進室
電話番号
044-200-0168
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