キラリと光るソーシャルビジネスのはじめ方セミナー
地域や社会の課題に対して、自ら培ってきた知識、経験、ネットワーク等を活かし、ビジネスの手法を用い収益もあげながら解決を目指すソーシャルビジネスの起業に興味、関心がある方が増えています。そうした方や既に起業プランをお持ちの方を対象とした、川崎市ソーシャルビジネス連続講座「キラリと光るソーシャルビジネスのはじめ方」セミナーを2019年10月から11月にかけて全6回をKawasaki-NEDO Innovation Centerにて開催しています。
このセミナーは所定の要件を修了すると、起業時にメリットが受けられる特定創業支援の認定を受けることができます。受講生の方は、会社員やすでにご退職された方から子育て中のママや現役大学生など現在起業準備中の方や、個人事業主としてお仕事されている傍ら新たに新規事業を立ち上げたいと検討されている方、また日本の社会課題に関心があり日本でビジネスを立ち上げたい外国人の方など少数ながら個性的で幅広い背景をお持ちの方にお集まり頂いております。
第1回 10月9日 「私ごと」としての社会課題マップを作ろう
ソーシャルビジネスは、「社会課題の解決に向けてビジネスの手法を活用して自立的で継続的に提供され、革新的な進歩をもたらそうと試みる事業」として一般的に定義されます。社会課題といっても、環境・福祉・医療・子育て・格差など広範囲に無数に存在しますが、子育てや家事、仕事といった全ての日常生活の中で「私」にとっての「心のさざ波」、例えばなんだか生活が息苦しい、なんだか社会と自分がかみ合わないと感じた事象を感じる、それこそソーシャルビジネスの源泉になります。
その「さざ波」は、各人が生を受けた生い立ちから今まで生きてきた経験や体験、また忌まわしい事件や災害といった社会的事件を通じた自分の価値観の変容など「文化的な根」の上に生じています。その為、その「さざ波」は人それぞれ捉え方に違いがあり、自分が課題と感じても、他人は課題と感じていないこともあるでしょう。ただし、その捉え方の違いはあっても、実は「文化的な根」が同じであったり、因果関係や表裏関係がお互いにあったり、自分と他人は一見すると違って見えたのが実は同じ方向を向いていたことが分かることもあります。
ソーシャルビジネスはボランティアとは異なり、経済的に自立して継続することが大切です。その為には、自分が見えている社会課題をより広く俯瞰して捉えることを心がけてください。例えば、A・B・Cといった社会課題がつながっている時に、自分が見えているのはAだけでも、事業を取り組むことによって実はBやCといった社会課題の解決に結びつく事業であることを起業当初から意識していれば、一緒に事業に取り組める仲間を増やしやネットワークを広げることもでき、事業を軌道にのせる可能性が高まるかもしれません。
第1回では、参加者自身が取り組みたい事業(若しくは理想とする未来像)のバックグラウンドとなる今の社会課題をあらためて捉えなおしてもらうセルフワークを行った後、それを1つ1つ付箋に書き出して2つのグループに分かれ、それをマッピングするワークショップを行いました。参加者から「お互いの認識が繋がっていることが分かった」、「今まで狭くしか見えていなかった社会課題の捉え方が広がった」といった感想が出てきました。
事業を立ち上げ軌道にのせる為には多くの時間や労力を要するものです。今回のワークショップを通じて、複雑に絡み合った社会課題を俯瞰する中で、なぜその社会課題の解決する事業に「私」が取り組みたいのか、そして取り組むことで未来の社会をどのように変えていきたいのかといった、起業する原点を強く意識してもらいました。またソーシャルビジネスは社会課題の解決が目的となる事業で、その事業形態はいくらでも変化し得るものであり、事業内容ありきにならないことが大切とのことでした。

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団体名
川崎市経済労働局イノベーション推進室
電話番号
044-200-0168
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