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特例認定NPO法人くるみ-来未-


  自分の暮らしの中で困っていることがある、社会や行政の支援に頼る部分はあっても自分たちで出来る事はないだろうか?というきっかけでボランティアや市民活動を始める人たちもいると思います。そして始めたからには課題が解決するまで続けたい。その為には、想いだけではなく、事業を運営していくビジネス感覚が必要になってきます。今回は代表の息子さんの障害がきっかけで活動が始まり、現在は特例認定NPO法人となった「くるみー来未」という団体を紹介します。
 
  代表の太田修嗣(おおたしゅうじ)さんは仕事の関係でドイツに赴任中、息子さんが自閉症と診断されたそうです。そして息子さんが7歳のときに帰国し、川崎での二人暮らしが始まりました。
  当初は小学校で様々なトラブルが続き、親子とも困り果てる毎日だったそうです。そこで太田さんが思いついたのが「親同士の連携」。障害のある子どもの親同士が仲良くなることで、お互いの悩みや困りごとを共有し、それが子どもたちの暮らしやすさにつながればと考え、2010年3月に特別支援級に所属する子どもと親を中心に「おやこの会」を立ち上げました。活動を続けるうちに仲間づくりと居場所の大切さを実感するようになり、活動をさらに発展させるため、2014年2月、12人の仲間とともに「NPO法人くるみー来未」を設立。メンバーの皆さんは、本業をお持ちであったり、子育て中であったりと忙しい人が多いため、無理なく継続できるよう「できる人が、できるときに、できるだけ」を心掛けているそうです。

 主な活動として「アウトドアクッキング」や「おこづかいゲーム」といった親子向けのイベント、映画上映会、保護者向けセミナーなどを開催しています。いずれのイベントもメンバーの誰かの「やりたい!」という思いを起点に企画されたもの。そして去年から特に力を入れているのが、高校生スタッフと一緒に企画する「アウトドアクッキング」です。彼らも企画に関わることで当事者意識が高まり、ただ楽しむだけでなく他の人のために動ける場面が増えていると感じられます。イベントは20人くらいの規模で行うことが多く、3歳のお子さんから70代のシニアの方まで、幅広い年齢層と多様なバックグラウンドの方が集うコミュニティになっています。障害のある子と親に向けたイベントを行うこともありますが、なるべく誰もが参加しやすいインクルーシヴな場づくりを行っています。「ゆるく、たのしく」「みんなで作り上げる」をコンセプトに、来てもらった人に居心地の良さを感じてもらい、自発的に参加してもらいやすいイベントを目指しているそうです。
  太田さんは、代表として表に出る事はもちろん、忙しい本業とNPO運営の合間を縫って助成金の情報を集め、申請手続きをすることも担っています。また、自分たちの活動に共感をしてもらい寄付を募ることもNPOの代表として重要な役割であると考え、専門家の助言を得ながらブログやSNSでの発信に工夫をするなど多くの努力を重ねています。その一つとして「特例認定NPO法人」の取得という大きなチャレンジをし、2019年2月に川崎市より認定がおり川崎市で唯一の特例認定NPO法人になりました(2019年3月時点)。この特例認定を取得した事により、「くるみー来未」へ寄付をすると、寄付者には税金控除のメリットがあります。この利点を活かしてこれからもっと応援してもらえる団体になっていきたいと考えているそうです。

  また、太田さんは息子さんとの生活の中で、世間の常識に囚われない息子さんの生き方に何度も価値観を揺さぶられ、自分の在り方の見直しを迫られたことがあるそうです。息子さんは、太田さんにとって人生に豊かな彩りをもたらしてくれた「先生」であり「大切な仲間」。「誰より息子の存在に感謝の気持ちでいっぱいです」と語る太田さんのように、誰にでも「大切な存在」と言える人がいると思います。もし、そうした大切な存在である人が社会的なハンデを背負っていたとしても、あたりまえに、ふつうに、その人らしく暮らせる地域でありたい。「くるみー来未」では誰でも安心して過ごせる「地域のサードプレイス」となるような居場所作りへの取り組みも始めています。

  障害だけではなく、年齢や性別、国籍など、多様な特性があるがゆえに生きづらさを感じる、そんなことのないインクルーシヴな社会が当たり前になるまで、多くの仲間と共に「くるみー来未」は活動を続けることと思います。

この記事に関する問合せ先

団体名
川崎市経済労働局イノベーション推進室
電話番号
044-200-0168
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