「かもしれない」を目指して。
居心地の良いカフェ、おしゃべりサロン、手作りワークショップ、空き地のマルシェ、行きつけのスナック、道に突如現れた遊び空間。
誰もが気軽に集い、出会い、何かが生まれる(かもしれない)。
―そんなステキな「まちのひろば」を紹介します。

第5回目は、武蔵新城駅から歩いて約5分、はってん会商店街の奥にある築100年の納屋をリノベーションした「NAYA」。
地域の皆さんが楽しむために開放しているこの場所に小さな子どもとママがたくさん集まり賑わっているという情報をキャッチした探検隊は、現場に急行し、事務局を担っている堀さんにお話を伺ってきました。
人のつながりからできたスペース!
-本日こちらでママや子どもたちが集まっていると聞いて急遽来ました。こちらでは、どのようなコトをされているのでしょうか?

「今日は、地域の皆さんとクリスマス会(※取材時12月)を開催しています!大きな鶏や川崎産の野菜を使ったお料理を私たちが作って、みんなでランチを食べるんです。お料理ができるまでの間は、親子で楽しみながら野菜ツリーを作ったり、庭を走り回ったり、2階は外からは全く見えないので、授乳が必要な幼児とママが周りを気にせず遊んだり、みんなが思い思いの時間を過ごしています。また、毎週水曜日はみどりなひろばと名付けて地域の皆さんに開放しています!それ以外の日にもイベントを開催したり、地域の方にこの場所を貸したりしています。」

-楽しそうなイベントですね!こちらで始めたきっかけを教えてください。

「3年前まで生協の理事として、地域コミュニティに関わる仕事をしていました。理事を退任して、地域のためになることを何か自身でやりたいと思って、当初は市民館などで色々なイベントを行っていましたが、人は考えたほど来ませんでした。そんなこともあり、その頃から活動を行うことよりも場所の大切さについて考え始めました。まずは場所をどーんと構えないといけないなと思って探していた時に、ここを見つけました。その当時は納屋を取り壊してレンタルスペースにする計画もあったようですが、大家さんが地域の不動産屋さんにつないでいただいて、地域の方の集う場の大切さについて話を重ねていくうちに、リノベーションしてみんなが楽しめる場所にしよう!となりました。」
地域の特性を活かした発想の転換!
-まさに人のつながりの中でできた人がつながるスペースですね(笑)事務局をやっていく上で意識していることなどありますか?

「色々あります(笑)まず一つ目は、いかに地域のママたちに外に出てきてもらうかについて意識しています。この辺りの地域は住民の入れ替わりが激しくて、何かをやらないとつながりができにくいんです。ただ、やるにしても伝え方をうまくしないといけない。そこでやることを押し付けるのではなく、本人や子どもたちに好きなことをやってみない?と伝えるなど自発的に何かができるような環境づくりを意識しています。そうすることで新しいママコミュニティがじわじわと生まれてきます。二つ目は、この辺りのママは子どもが3歳くらいになると保育園に入園して仕事に復帰する方が多いので、当初は活動に継続的な固定メンバーができにくいのが悩みだったんです。ただ、ある時それが吹っ切れて、地域的にそうなのであれば、逆に仕事に復帰するまでの2、3年だけでもママたちが自発的につながれて、子どもたちも生きる力を得られる環境を提供しようと思うようになりました。特に「食」と「農」については、日常的に触れる機会はほとんどないのではと思い、新鮮な川崎産の野菜を使ったランチ会や時には市内の農園で収穫体験などをするイベントを企画して、親子が経験できる機会を作ることを意識するようになりました。ママたちが経験して、楽しみながら成長すると、子どもも一緒に成長しますからね。」
地域のみんなが幸せである場を目指して
-地域の特性に合わせた環境づくり、ステキですね!これからはどのような活動をしていきたいと考えていますか?

「個人的に思っている事ですが、最近の社会は保育園を作ることに力を入れていて、子育て世代の親子が心豊かに暮らせる場づくりまでなかなか手が回っていないように思っています。もちろん保育園を作ることも大切なので、そこはできる方におまかせして、私はここが保育園に通っている親子もそうでない親子も誰もが心豊かに暮らせる場となるようにこれからもしていきたいと思っています。また、子育てのしやすい地域というのはイコール地域のみんなが幸せであると思っているので、ゆくゆくは高齢者もサラリーマンも誰でも来れる居場所にしていきたいと思っています。まずは第一歩として、近所のおばあちゃんが来てくれるしかけをしてみようと思います!」
常に笑顔で、ママや子どもたちと会話を楽しみながらも、手をテキパキ動かしてお料理を作っていた堀さん。堀さんも一緒にお料理をしていた管理栄養士の川本さんも、遊びにきている親子たちと同じくらい楽しんでいたのが印象的でした。まさに親戚の家に遊びに来たような感覚です。
関西から引っ越してきて1年が経つというママにお話を聞いてみると、「ここがなかったら丸1日子ども以外とは話す機会が全くないので、親子が唯一他の方と触れ合える大切な場所なんです。」と教えてくれました。すでに地域のつながりをつくる大切な居場所となっているNAYA。こちらのステキな雰囲気に魅せられて、探検隊はこの取材日以降に親子で遊びに来させていただいたのはここだけの話でお願いします(笑)
ここも一つの「まちのひろば」。1階、2階、庭とそこかしこからママと子どもの笑い声が聞こえてくる心落ち着く家は、すでに堀さんの目指している地域のみんなが幸せになれる居場所でした。


NAYAでは、毎週水曜日の午前10時00分~午後0時30分をみどりなひろばとして出入り自由で地域に開放しています。
また、それ以外にもフリースペースを利用した各種講座や農業体験なども随時開催中です。
自分が好きなことを何かやってみたいと思っているあなた。日ごろ子どもとしか話す機会がないあなた。心豊かに暮らしたいと思っているあなた。親戚の家に寄るような気持ちで昔ながらの家にふらっと来てみると新たな出会いがある(かもしれない)。
  • リノベーションした趣のある家屋

  • 堀さん(左)と管理栄養士の川本さん

  • 食事風景

  • 食事風景2

  • お庭の遊び場風景

この記事に関する問合せ先

団体名
協働・連携推進課
電話番号
044-200-3708
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