「かもしれない」を目指して。
居心地の良いカフェ、おしゃべりサロン、手作りワークショップ、空き地のマルシェ、行きつけのスナック、道に突如現れた遊び空間。
誰もが気軽に集い、出会い、何かが生まれる(かもしれない)。
―そんなステキな「まちのひろば」を紹介します。

第2回目は、元住吉駅から少し離れた住宅街にある「福街不動産」。
以前はカフェだったこともあり、窓が大きく、開放的な外観のためパッと見は何のお店か分かりません。
そんなまちの不動産屋さんが、お店をまちにひらいて、なにやらおかしなコトを始めているという情報をキャッチした探検隊は、現場に急行いたしました。
きっかけは仕事に集中できなかったから(笑)
-モトスミに怪しい不動産屋があって、面白い企画をたくさんされているとの通報があり、伺いました。こちらでは、どのようなコトをされているのでしょうか?

「誰もが自由に、気軽にふらっと来れるようなことをいくつかしています。
毎週定期的に行っているのが、火曜日19時から22時まで無料自習室としてお店を開放している「モスフル」。「モスフル」は「元住吉スタディフリールーム」の略です。仕事をしに来る人もいれば、勉強をしに来る人もいます。たまに、ただお話しにくる人もいたりします(笑)。すでに第115回目となる今日の「モスフル」では、こたつにみかんを置いてゆっくりできるようにしてみたりしました(笑)。
その他にも「おそうじさんぽ」と称して、毎月従業員や地域の方と一緒に楽しくまちを散歩しながら、清掃活動をしたり、「ちいさな絵本ひろば」という企画では、お店を開放して保育士さんの絵本の読み聞かせや子ども達が自由に絵本を読める活動を先月から始めて、これから毎月開催していく予定です。
また、年に数回ですが、ここの町名から名付けた「祇園朝市」というマルシェをしたり、店内で餃子をみんなで作って食べる「餃子会」をしたり、先日は「野立珈琲」という企画で、仲間とクラウドファンディングで集めた資金で、店外においておいしいコーヒーを通りすがりの方に無料で振る舞ったりしました。
あとは、イベント以外でも近所の子どもが着なくなった洋服を常時置いていて、自由にお持ち帰りいただいたりもしています。」

-本当にたくさん面白いことをしていますね!どうしてやろうと思ったのですか?

「ここにお店を構えて2年半位になるのですが、最初は私一人で仕事をしていて、一人だとなかなか仕事に集中できなかったんです(笑)。お店を開放して、色々な方が自由に来ていただいた方が周りの目もあるし、私自身しっかり仕事ができるかなと(笑)。最初はそんな単純な理由でしたね(笑)。」
小さな出会いの積み重ね
-仕事が集中できないからというきっかけも大概ですが(笑)、よくここまで色々やることになりましたよね。何か心境の変化でもあったのでしょうか?

「そのとおりです(笑)。開店直後の2年半前に第1回目の「モスフル」をしたのですが、やってみたことで仕事に集中できる以上に、色々な方との出会いがとても刺激的でした。そこから予期せぬ人との出会いや知識との出会いが重なり、色々やることがどんどん楽しくなってきたんです。逆に仕事に集中できなくなったという(笑)。」

-それは予期せぬ効果?ですね(笑)。どのような人との出会いや知識との出会いがあったのでしょうか?

「何か大きな出会いがあった訳ではないのですが、小さな出会いの積み重ねですかね。例えば、近所のおいしいお店を教えてもらえて日々のランチが楽しくなったとか、「モスフル」の利用者が旅行に行ったらおいしいお土産を買ってきてくれるとか、今日いる方はWebデザイナーとSEの方なのですが、出会わなければ間違いなく知ることがなかったであろう専門知識を教えてもらいました。また、開けた外観なので、近所のおばさんもふらっと入ってきて、近所の色々な情報を教えてくれますし、店の前は保育園などの通園路でもあるので、帰りにお母さんと子どもが子ども服を見に来たり、子どもが絵本を呼んでいる間にコーヒーを飲みながら、私も子どもがいるので、親同士子どもの話で盛り上がったりしています。」

-本当に楽しみながらやられていますね。最後に今後やってみたいということは何でしょうか。

「本当に楽しいんです。これからも何か大きなことをやるのではなく、地域の方がふらっと立ち寄れるような場を続けていきたいですね。秘訣はゆるやかに楽しむことだと思ってます。「あ、ちょっと福ちゃん(福地さん)のところに顔出そう」とか「福ちゃんのところに行けば誰かいるかな」と思ってもらえると嬉しいですね。新年の1月5日も開放して、みかんやお酒などを準備して、実家に帰ってきたような雰囲気で皆さんと新年の挨拶をしようと思っています。他にも、母方の家が文房具屋をやっていて文房具好きということもあり、使っていない文房具を近所の方々で物々交換できるような場を作ってみたいとも思っています。最初にお話したコーヒーの振る舞いも3,000円のクラウドファンディングでやりましたし、お金をかけず小さなことでもみんながわくわくすることを細々とやっていきたいですね。他にもたくさん考えているのですが、それはまたそのうちお話しします(笑)。」
終始にこやかに途切れなくエピソードをお話しいただいた福ちゃんこと福地さん。
楽しみながら行っていることが、結果として地域にとって貴重な気軽に集えて、出会える場になっているようでした。インタビュー中はその時代を生きた訳ではないですが、隣近所と当たり前のようにつながっていた古き良き時代に入り込んだような不思議な感覚を味わいました。これも一つの「まちのひろば」。これからもゆるやかに楽しんでいく福ちゃんを追いかけていきたいと思います。

「福街不動産」では、毎週火曜日の19時から22時までを無料自習室「モスフル」として開放しています。自宅だと仕事や勉強が集中できないあなた、たまには環境を変えてみると意外と捗るかもしれません。また、12月9日(日)10時から12時にはお店を開放して絵本やボードゲームが楽しめる「第2回ちいさな絵本ひろば」を開催します。新しい絵本や遊びを求めているお子さまを連れてふらっと来てみると新たな出会いがある(かもしれない)。
  • 「福ちゃん」こと福地さん

  • マルシェ風景

  • 「野立珈琲」風景

  • 「おそうじさんぽ」風景

  • 子ども服寄付箱

この記事に関する問合せ先

団体名
協働・連携推進課
電話番号
044-200-2167
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