• グリーンバードでのゴミ拾い

  • 武蔵小杉でのマルシェ「カワサキノメグミ」

  • 「農園フェス」多くの人の協力があります

  • カワサキキャンプの一コマ

  • 左 田村寛之さん 右 井庭麗さん

一般社団法人 カワサキノサキ

 

川崎市の面白そうなイベントで、よく田村寛之(たむらひろゆき)さんの名前を目にします。彼が代表理事を務める「一般社団法人カワサキノサキ」は川崎市のリソースを活かし参加するごとに川崎が好きになっていく、そんなイベントやプロジェクトを数多くプロデュースしています。

始まりは田村さんの横須賀から川崎への引っ越し。地縁のない土地で「子ども達と一緒に人の為になることができないか」と考え、一度もやった事がない「ボランティアをしてみたい」と知人に相談したところ、その相手が日本をはじめ世界各地でゴミ拾いを繰り広げることで有名な「グリーンバード」の代表だったことからゴミ拾いを勧められました。そこで「グリーンバード川崎駅チーム」を立ち上げ、子どもたちと川崎駅前でのゴミ拾いをはじめました。下を向いてゴミを拾い続けていたところ、意図せず賛同した人や街の情報が集まってきて、そこから様々な地域の課題が見えてきたそうです。そこで、川崎を子ども達が誇りに思えるような街にしていこうと仲間たちと共に「一般社団法人カワサキノサキ」を立ち上げました。

同じころ、引っ越してくる前の横須賀では地元産の野菜が食卓に上ることが普通でしたが、川崎では川崎産の野菜が食べられないことに衝撃を受けたそうです。地元の新鮮な野菜が食べられないかと調べたところ、市内で野菜を作っている農家はあるけれど、その野菜が流通していないことを知り、何とかならないかと考えていたときに小泉農園と出会いました。
川崎市宮前区で代々農業を営んでいる小泉農園は、若い農園主がこだわって生産したいちごを「わがままいちご」とブランド化したり「畑を身近に知って欲しい」と畑で音楽やアートを繰り広げる「農園フェス」を開催するなど野菜の生産だけに留まらない意欲的な農家です。その「農園フェス」、当初は集客に苦戦していたそうですが、J-WAVEのラジオ番組制作を通じて広報するなど情報発信をカワサキノサキがサポートしたところ、今では市民が押し寄せる人気のイベントになっています。ここからカワサキノサキと川崎市の農のつながりが広がり、JR武蔵小杉駅構内でのマルシェ「カワサキノメグミ」の野菜販売(現在は毎月第二水曜日に武蔵小杉駅近くの飲食店店頭で実施)や、市内のスーパーで川崎産の野菜を扱うところが出てくるなど、市民が川崎産の野菜を目にする機会が増えてきました。

そして熊本地震など災害があれば募金活動や支援に帆走しますが、川崎もいつ大きな災害に被災するかわかりません。一般的に支援物資が届くまで72時間かかると言われています。その間を自助できるようなスキルを広められないかと考えているなかでアウトドアスキルは防災スキルにつながると仲間から助言を聞き、災害時には避難場所として大きな役割を果たすと思われる多摩川で防災キャンプをしようとカワサキキャンプ(旧:TAMAGAWA CAMP)を立ち上げました。アウトドアの専門家を招き、火のおこしかたや水を節約して暖かい食事をとる術などの防災スキルを学びながら多摩川の河原でアウトドアを楽しむことができます。そしてこのように多摩川の河原で楽しく過ごすことで、いつも見ている多摩川が豊かな川崎の資源であることを再認識し、川崎で暮らすことへの愛着にもつながっていきます。

他にも川崎産の酒米を使った地酒「出穂」のプロデュースや川崎区日進町にカワサキノサキの拠点にもなっているコワーキングスペース「創荘」をオープンさせるなど目覚ましい活躍を見せています。
このような今までに実現させてきた様々な事柄を背景に、田村さんのゴミを拾っている背中や全力でイベントを楽しむ姿に魅力を感じて「一緒にやりたい」とたくさんの人が集まってきます。中には井庭麗(いばあきら)さんのように共に活動するだけでなく、会計処理などキャリアを活かしたサポートで中核を担うメンバーもいます。こうして集まった人たちには出来る事をどんどん任せて、田村さん自身が人やプロジェクトを囲い込むことはありません。今度は田村さんを通じて知り合った人たち同士がつながり、市内各地で「川崎の楽しいこと」が始まっていきます。

親子でのボランティアや「新鮮な野菜が食べたい」というささやかな願いが、多くの人を楽しく巻き込み、川崎の暮らしを豊かにする大きなパワーへと成長しています。

 

発信元情報

団体名
川崎市経済労働局イノベーション推進室
電話番号
044-200-0168
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