• 左:為崎緑さん、右:關富美子さん

  • 為崎さんが聞き役となり關さんのお話が進みます

  • 後半は全員で介護情報発信について議論

「経営課題解決ゼミナール」もいよいよ最後のテーマ3「介護事業運営」に入りました。
12月7日に1日目が開催され、中小企業診断士の為崎緑さんを講師にお迎えし、介護事業の事例紹介として為崎さんが監事を務めるNPO法人ワーカーズコレクティブ樹(アーブレ)の理事長である關富美子さんのお話をうかがいました。

今回の講師である為崎緑さんは、金融機関勤務を経て、1992年に中小企業診断士の資格を取得、商業やまちづくりの支援の他、ソーシャルビジネスの分野においてNPO法人等の経営力強化や事業計画策定などに関する伴走支援をおこなっています。

「アーブレ」とはフランス語で「樹」という意味で(実際の発音とは少し違っちゃったそうですが)、22年前に「樹木がしっかりと根をはり、力強く大きく枝をのばしていくように地域に根付き、自分らしく生きていくために必要な様々なサービスを生み出して育てていきたい」との思いを込めて名付け、關さんを含む5人の主婦たちで活動を始めたそうです。
配食サービス、居宅介護事業、訪問介護事業、と地域の「あったらいいな」というサービスを身の丈(経営体力)に合わせて一つづつ追加していき、現在は6つの事業を80名以上の従業員で運営しています。また、「ワーカーズコレクティブ」という、共に働く人たち一人一人が経営者としての意識を持って運営し、物事は話し合いで決めていく体制であるため、新規事業始めるときなど、何事も従業員みんなで話し合い、総意のもとで事業を行っています。

アーブレは20年以上揺るぎのない信念を持ち、地域にこだわり、地域に足りないものを付け加えてゆくことで住民のニーズに応え続け、それが事業の継続につながっているとのことです。そうした中で介護保険制度の改正があり、小規模事業者として生き残りをかけ、配食サービスとデイサービスの連携など工夫をして他所との差別化をはかり、多様な選択肢の中から選んでもらえる事業者となっているそうです。
また、従業員に対しても、コンサルタントを入れての評価基準の明確化や研修や昇格の制度を設けるなど、働く人が自信や誇りを持てる職場となるよう努力しているため、人員の入れ替わりの激しい介護事業でありながら従業員の離職率が低いそうです。このように長く続いている介護事業所ですが、時代や組織規模の変化に合わせ意思決定のプロセスを見直したり、今後を見据えてのリーダーの世代交代などの課題を抱えている現状もあります。

關さんの熱い語り口の中で、為崎さんが聞き役となり要所要所で的確な質問を挟むことで、介護事業の拡大や介護保険制度改正について、今後の課題など、それぞれの論点が分かりやすくまとまりました。
後半は、講師側と受講生全員が一つになり、制度的にわかりづらい介護情報について発信側と受け取る側それぞれの問題点についてなどを話し合いました。受講生のアンケートでも地域との連携や地域ケアの実情について、とても参考になったとの声がありました。

次回はいよいよ最終回となります。
講座についての詳細はこちら
http://www.grassk.org/item_1051.html
 
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